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IFRS決算書読解術

最小限の数字でビジネスを見抜く 決算書分析術

有価証券報告書を使った決算書速読術

学生のうちに知っておきたい会計

内定をもらえる人の会社研究術

部下には数字で指示を出せ

数字がダメな人用 会計のトリセツ

「数字」は語る〜3分で読み解く決算書入門 

「問題は『数字センス』で8割解決する」

いいことが起こり続ける数字の習慣

 

会計を使って経済ニュースの謎を解く

課長の会計力〜自分とチームが結果をだすための数字の使い方

 

 



グーグルとマイクロソフトとの戦い

ビジネスモデル分析術(P91〜94から抜粋)

 グーグルは自社の戦略や事業計画などの情報をあまり公表しないため、秘密主義だと言われることがあります。確かにグーグルのホームページの中にある投資家情報のページを見ても、会社の規模と比較して開示している情報量が少ない気がします。特徴的なのは事業計画があまり載っていないことです。ホームページに経営理念は記載されていましたが、多くの会社が投資家へのアピールに使っている中期経営計画などは見当たりませんでした。グーグルの秘密主義は、グーグルの成り立ちが大きく関係しているようです。

 グーグルはアドワーズやアドセンスの広告事業が成功したことを、できるだけ同業他社に知られたくありませんでした。その当時に最も知られたくない相手は、マイクロソフトのビル・ゲイツです。当時のインターネット業界は「ビル・ゲイツに目をつけられた企業は、買われるか潰されるかのどちらかだ」と言われていました。ビル・ゲイツは、有望なサービスを提供しており、自社にのサービスに役立つと考えた企業に対しては買収の提案を行います。

 マイクロソフトからの買収案を受け入れる場合は問題ありませんが、独立精神が旺盛な経営者の中には、マイクロソフトの傘下に入るのは嫌だと考える人もいます。買収提案が拒否された時には、マイクロソフトは自社の優秀なエンジニアと潤沢な資金を使って類似のサービスの提供を始めることにより、もともとサービスを提供していた会社に対して大きなダメージを与えます。つまり、ビル・ゲイツに目をつけらたら、マイクロソフトの傘下に入るか、会社自体が潰されるかのどちらかしかないのです。

 そのような事態を避けるためにグーグルは株式公開直前まで、できるだけ財務情報を公表しないようにして広告事業の成功を隠し続けていました。そして、株式公開により財務基盤を確立したグーグルは、クラウドサービスに力を入れることにより、デスクトップ環境から大きな収益を上げているマイクロソフトに反撃を加えるようになりました。マイクロソフトの主な収益源はオペレーションシステムのWindowsとワード、エクセル、パワーポイントなどのアプリケーションソフトの販売です。マイクロソフトは、これらのソフトの売上が落ちると経営面で大きなダメージを受けます。

 これに対してグーグルのビジネスは広告事業が主体なので、マイクロソフトのようにOSやアプリケーションソフトの販売で儲ける必要はありません。そのため、PCのOSとしてはChrome OSを携帯端末のOSとしてはアンドロイドを無料で提供することにしました。また、表計算や文書作成がクラウド環境でできるグーグルドキュメントを利用すれば、ワードやエクセル、パワーポイントが無くてもひと通りの文書を作成することができます。このようにグーグルの戦略は、安く手軽にインターネット環境を使えるようにすることでインターネット人口を増やし、自身の広告収入につなげることにあります。様々なサービスを無料で提供しているのは、このような大きな考えがあるためです。

 最近はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末でインターネットを利用する人が増えてきました。グーグルも自らタブレット端末のNEXUSを販売することにより、タブレット市場での広告ビジネスを有利に進めようとしています。2012年にはモトローラを125億ドル(1兆円)で買収し、そのハードウェアや通信技術や特許を手に入れ、モバイル端末に力を入れる姿勢を見せています。このような戦略によりグーグルは株式市場からはマイクロソフトと同等に評価されるようになり、2012年10月31日の時価総額はグーグルが17兆8,392億円、マイクロソフトが19兆2,168億円となっています。

 また、グーグルが力をつければつけるほど、マイクロソフトの中でもグーグルのような自由な雰囲気の中で働きたいと考える人が増え、優秀な人材がマイクロソフトからグーグルへ転職するようになりました。そして、この人材流出がさらなる両社の戦いを加速しています。

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  やがてグーグルがマイクロソフトの牙城を揺るがし始めると、血みどろの戦いが始まった。李の裁判に提出された宣誓供述書によれば、マイクロソフトのスティーブ・パルマーCEOは、このライバルに強烈な敵意をいだいていたようだ。2004年11月、マーク・ルコブスキーという幹部が退社の意思をパルマーに伝えた。ルコブスキーの宣誓供述書によると、「グーグルに行くわけじゃないと言ってくれ」とパルマーは言った。

 しかし、移籍先はグーグルだった。それを聞いて、パルマーは逆上したという。「エリック・シュミットのクソ弱虫野郎!ただじゃおかないぞ!また、前と同じ目にあわせてやる。グーグルなんて、ぶっつぶしてやる」(「前と同じ目」というのは、1990年代のブラウザ戦争で、当時エリック・シュミットが属していたネットスケープ陣営をマイクロソフトがたたきのめしたことを指しているのだろう)。パルマーは部屋の中で椅子を放り投げたと、ルコブスキーは述べている(ルコブスキーの発言は大げさだとパルマーは言っているが、パルマーの発言は宣誓証言でない)。

「グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ」(スティーブン・レヴィ、阪急コミュニケーションズ)P450−451
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 今やグーグルのビジネスは、マイクロソフトやアップルと本格決戦の様相を呈しています。しかしながら、グーグルの2011年度の収益の96%は広告から上げており、ソフトや端末の販売で収益を上げているマイクロソフトやアップルとは、ビジネスモデルが全く異なっています。グーグルにとってクラウドやタブレットの世界は生死のかかる決戦場ではありません。もちろん勝てればベストですが、マイクロソフトやアップルのように何が何でも収益を上げる必要はないわけです。インターネット利用者の中でシェアを伸ばしてきたグーグルは、アップルやマイクロソフトの事業領域に進出することによって、パイ争いからパイ自体を拡大する作戦に出てきたと言えるでしょう。


以下は「ビジネスモデル分析術」の説明です。



こんな人に読んでもらいたい

「ビジネスモデル分析術」は次のような方のお役に立ちます。
興味を持たれた方はぜひ、本書をご覧になって下さい。

ヤフーの新戦略を知りたい方は・・・96ページを

フェイスブックは誰のアイディアかを知りたい方は・・・30ページを

楽天の英語公用語化について知りたい方は・・・ 262ページを

グーグルが目指しているものを知りたい方は・・・82ページを

iPhoneやiPadが何台売れているかを知りたい方は・・・ 151ページを

ヤフーがグーグルの検索エンジンを使う理由を知りたい方は・・・100ページを

アップルとサムスンの微妙な関係について知りたい方は・・・ 201ページを

グリーとミクシィのビジネスモデルの違いを知りたい方は・・・ 45ページを

パナソニックが大赤字になった理由を知りたい方は・・・ 211ページを

サムスン会長の李健煕(イ・ゴンヒ)の経営哲学を知りたい方は・・・192ページを

ソニーのDNAを知りたい方は・・・ 145ページを

ビジネスモデルの分析方法を知りたい方は・・・309ページを

目次

・まえがき
・あの企業は、なぜ儲かるのか?

・本書で学べる内容

第1章 フェイスブックVSグリー
1.沿革と経営理念
2.主要な数字
3.ビジネスモデル分析
(1)ソーシャルネットワーク 対 ソーシャルゲーム
(2)フェイスブック
(3)グリー
4.経営戦略と注目ポイント
(1)フェイスブック
・フェイスブックは誰のアイディアか
・ザッカーバーグの理想とプライバシー問題
・IPO(株式公開)と株価の推移
・フェイスブックの採用情報
(2)グリー
・楽天社員番号77番
・グリーの誕生
・グリーとミクシィを比較する
・ソーシャルゲームの危ういバランス
5.決算書分析
6.分析に使用した資料

第2章 グーグルVSヤフー
1.沿革と経営理念
2.主要な数字
3.ビジネスモデル分析
(1)ロボット型 対 ディレクトリ型
(2)グーグル
(3)ヤフー
4.経営戦略と注目ポイント
(1)グーグル
・グーグルが目指すもの
・グーグルがしてきたこと
・急成長を支える買収戦略
・マイクロソフトとの戦い
(2)ヤフー
・ヤフーを育てた井上社長
・宮坂新社長の挑戦
・ヤフーがグーグルの検索エンジンを使う理由
・課題解決エンジン
5.決算書分析
6.分析に使用した資料

第3章 アップルVSソニー
1.沿革と経営理念
2.主要な数字
3.ビジネスモデル分析
(1)シンプル経営 対 多角化経営
(2)アップル
(3)ソニー
4.経営戦略と注目ポイント
(1)アップル
・伝説のスピーチ
・ヒットした製品、失敗した製品
・アップルはなぜ、経営を立て直すことができたのか?
・グーグルとマイクロソフトとの戦い
(2)ソニー
・ソニーのDNA
・ソニーはなぜ赤字が続くのか?
・ソニーの復活戦略
・クリエイティブとマネジメントの間で
5.決算書分析
6.分析に使用した資料

第4章 サムスンVSパナソニック
1.沿革と経営理念
2.主要な数字
3.ビジネスモデル分析
(1)マーケティング指向経営 対 技術指向経営
(2)サムスン
(3)パナソニック
4.経営戦略と注目ポイント
(1)サムスン
・李健煕(イ・ゴンヒ)の経営哲学
・韓国企業と日本企業の強みを比較する
・サムスンの人材戦略
・アップルとの訴訟
(2)パナソニック
・ナショナルからパナソニックへ
・環境革新企業を目指す
・パナソニックはなぜ大赤字になったのか?
・収益改善への努力
5.決算書分析
6.分析に使用した資料

第5章 アマゾンVS楽天
1.沿革と経営理念
(1)アマゾン
(2)楽天
2.主要な数字
3.ビジネスモデル分析
(1)スーパー 対 ショッピンモール
(2)アマゾン
(3)楽天
4.経営戦略と注目ポイント
(1)アマゾン
・秘密主義と辛抱強さ
・キンドル
・ザッポスの買収
・アマゾンと楽天の出店料を比較する
(2)楽天
・楽天経済圏
・kobo Touch(コボタッチ)
・英語公用語化
・ビジネスの国際化
5.決算書分析
6.分析に使用した資料

第6章 注目企業の数字を分析する
1.時価総額、PER、PBR
2.売上高、営業利益、営業利益率
3.従業員数、1人当たり売上高、1人当たり営業利益
4.総資産、純資産、自己資本比率
5.ROE、ROA
6.のれん
7.設立からの年数、上場までの年数
コラムE未来の財務3表

第7章 ビジネスモデル分析術
1.情報収集のポイント
(1)サービスを利用する
(2)本を読む
(3)インターネットから情報を入手する
2.ケーススタディ〜グーグルを分析する
(1)雛形の作成
(2)インターネットでの情報収集
(3)本を読む
(4)財務情報を簡単に分析する
(5)軸としたストーリーの上に情報を集めていく
(6)アニュアルレポートを分析する
あとがき〜グローバル時代のコミュニケーション

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望月 実の著書

1. IFRS(国際会計基準)決算書読解術

仕事に使えるIFRSを身につけるためには、専門書などでIFRSの基準を理解するだけではなく、 実際の財務諸表の数字がどのように変化するかを理解することが大切です。本書では、HOYA、住友商事、ダイムラー、 BMWなどの事例を使って、IFRSが財務諸表に与える影響を解説しています。 「第7章 さらにIFRSを学ぶための情報源」では、IFRS財団のホームページの解説や IFRS財務諸表の事例の入手方法、IFRSのお勧め書籍、お勧めホームページなどの役立つ情報を紹介しています。

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決算書を読むのを難しいと感じるの、 いきなり決算書の数字を読もうとするからです。例えば、決算書を読む前にホームページで公開されている決算説明会の動画を見るというような、ちょっとしたコツを知っているだけで、 ずいぶん楽に読むことができます。本書を読むと、決算書を分析するためのコツを身につけることができます。 

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「できる人」がどのように会計を使っているかを知りたい人は、ぜひご覧になって下さい。

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5.内定をもらえる人の会社研究術

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6.部下には数字で指示を出せ

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7.<数字がダメな人用>会計のトリセツ

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8.「数字」は語る〜3分で読み解く決算書入門

私が会計士になったばかりの頃に一番驚いたことは、上司が3分ほど決算書を読むだけでクライアントの問題点を次々と言い当ててしまうことでした。その上司は、ほとんどそのクライアントのことを知らなかったはずなのに、なぜ決算書からクライアントの問題点を見抜くことができたのか、とても不思議でした。本書を読むと、プロはなぜ会社の問題点を一目で見抜くことができるのかが分かります。

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9.問題は『数字センス』で8割解決する

ビジネスマンにもとめられる「数字センス」とは、
現場で直面する問題を数字を使ってバランス良く解決できる能力です。
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10.いいことが起こり続ける数字の習慣
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11.会計を使って経済ニュースの謎を解く

世の中は情報化社会になりましたが、情報が増えるほど本質が見えにくくなります。
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12.課長の会計力

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本書を読めば、自分とチームが結果を出すための数字の使い方が身に付きます。

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